店舗の内装工事とは?種類や流れ、施工期間、費用、成功事例を解説

店舗の内装工事とは、既に完成された建物内部で行う工事を意味します。店舗の内装工事にかかるコストは業種や物件の種類によっても異なるため、どのくらいの施工期間や費用が必要なのか目安が曖昧な事業主も多いのではないでしょうか。

この記事では、店舗の内装工事に関して施工の種類や期間、流れ、費用などを解説します。あわせて店舗の内装工事を依頼できる業者の種類と選び方についてもお伝えしているので、参考にしてください。

1.店舗の内装工事とは?

店舗の内装工事とは、建物内部で行う工事を意味します。建物をゼロの状態から作り上げる建築工事とは異なり、内装工事とはあくまでも既にある建物の内部を施工する工事です。

具体的には、天井仕上げ工事や間仕切り工事、家具工事などの内装を整えるための工事から電気工事、給排水工事などの設備工事があります。店舗の場合、設備工事まで含んだ工事を内装工事と呼ぶのが一般的です。

1-1.店舗の内装工事の種類

店舗の内装工事で施工されるケースが多いのは下記の工事です。

  • 軽鉄工事
  • クロス工事
  • ボード工事
  • 塗装工事
  • 左官工事
  • 床仕上げ工事
  • 木製建具工事
  • 家具工事
  • 電気設備工事
  • 給排水設備工事
  • ガス設備工事
  • 空調設備工事
  • 換気設備工事

軽鉄工事とは軽量鉄骨を使用し天井や壁、床、間仕切りなどの骨組みを作る工事で、店舗の内装を仕切りたい際に施工されます。クロス工事では店舗の雰囲気に合わせて壁紙を貼り替えることが可能です。

店舗の世界観に沿って施工することで、視覚的にもインパクトのあるお店を作り上げられるでしょう。

1-2.店舗の内装工事にかかる施工期間

一般的に、店舗の内装工事にかかる期間は3〜6ヶ月程度だとされています。しかしデザインのこだわりやお店の規模によっても施工期間は前後するでしょう。実際の施工にかかる期間は1〜2ヶ月ほどで、内装業者の決定から工事スタートまで2〜4ヶ月ほどの期間を要するのが基本とされています。

お店のオープンに間に合うよう前もって準備を進めていくのが店舗の内装工事に関するポイントです。例えば4月に開業したい場合、10月には内装工事業者を選定しておくようにしましょう。

1-3.店舗の内装工事にかかる費用の目安

店舗の内装工事にかかる費用の目安は、物件の種類によっても異なります。目安となる費用を知るためにも、店舗が居抜き物件なのかそれともスケルトン物件なのか確認してみましょう。

居抜き物件の場合

居抜き物件とは、前のテナントが利用していた設備や家具が置かれた状態の物件を意味します。同業種の場合、設備を利用できれば店舗の内装工事にかかる費用を抑えられるでしょう。しかし異業種の場合は設備の撤去に費用が発生したり、内装の自由度が低くなったりする可能性も否定できません。

居抜き物件の内装工事にかかる坪単価は、30万円前後が相場とされています。

  • 飲食店:30〜60万円
  • 小売店:25〜30万円
  • 美容室:25〜40万円

店舗の業種や内装へのこだわりなど諸条件によっても目安費用は異なるものの、一般的には上記の価格帯に当てはまるケースが多いでしょう。

スケルトン物件の場合

スケルトン物件とは、コンクリートが打ちっぱなしの状態のまま貸し出している物件です。壁や間仕切りなどで仕切られた空間がないため自由に内装をデザインできる点がメリットであるものの、デザインにこだわるほど内装工事にかかる費用は嵩む傾向にあります。

そのため内装工事にかかる坪単価は60万円前後と、居抜き物件の場合と比較するとコストがかかるでしょう。業種別の坪単価もスケルトン物件の方が高くつくのが一般的です。

  • 飲食店:40〜80万円
  • 小売店:30〜40万円
  • 美容室:40〜70万円

費用を抑えたい場合は同業種の居抜き物件を、高いデザイン性を実現したい場合はスケルトン物件を探してみましょう。

2.店舗の内装工事の流れ

一般的に内装工事は、下記の流れで行われます。

2-1.内装施工業者の選定

店舗の内装工事にかかる期間を逆算して、開店の6ヶ月ほど前には内装施工業者を決定しましょう。選定する業者によっては店舗の内装工事に必要なデザイン、設計、施工を一つの業者で完結できる場合と、複数の業者に依頼しなくてはならない場合があります。

具体的に店舗の内装工事を依頼できる業者は、下記の3種類に分類できます。

  • 工務店
  • 内装業者
  • 設計事務所

工務店は一般住宅の建築やリフォーム工事から店舗のデザイン、設計、施工までと幅広い業務に対応しています。一つの業者で店舗の内装工事に必要な全ての業務が完結するため、費用を抑えられるのが特徴です。しかし店舗の内装工事に関してどの程度、知識や経験があるのか事前に確認する必要があります。

内装業者は工務店と同様に店舗のデザイン、設計、施工に対応しているため、全ての業務を一括できる業者です。工務店との大きな違いは、内装工事を専門としていることから知識や実績が豊富な点にあります。同業種の内装施工経験が豊富な業者に依頼すれば、プロ目線での提案も期待できるでしょう。

設計事務所とはデザインと設計のみに対応する業者です。実際の施工は別の業者に依頼するか設計事務所が紹介する業者に別途、依頼する必要があります。そのため、費用だけでなくコミュニケーションコストが発生する点がデメリットです。しかしデザインにこだわりたい場合、設計事務所に依頼することで店舗の世界観をより追求した内装に仕上げられるでしょう。

2-2.内装施工業者との打ち合わせ

内装施工業者が決定したら、店舗のイメージやコンセプトなどをベースに施工業者と打ち合わせを重ねます。その際、施工業者が作成した図面やイメージなどを基にプランを提案してもらいましょう。

2-3.見積もりの取得と契約の締結

見積もりを取得し、双方合意の上で契約を締結します。契約に締結後、不明点や疑問点が湧いてこないよう契約書は念入りに目を通しましょう

2-4.施工開始

契約締結後、店舗の内装工事が開始されます。依頼主は定期的に施工中の様子を見に行くなど、業者に任せっきりにしないことが重要です。万が一想定とは異なった工事が行われていた場合、完成前に確認すれば工事内容を変更できる場合があります。

2-5.引き渡し

内装工事が終了したら完成検査を行い、引き渡しとなります。完成検査を行う際、隅々まで念入りに確認し不具合や修正点がないかチェックするのがポイントです。

施工業者の多くはアフターケアに対応しているため、不具合や修正箇所が見つかった場合すぐに対応してもらえるでしょう。

3.店舗の種類別|内装工事のポイント

一口に店舗の内装工事と言っても、業種によってこだわるべき施工のポイントが異なります。業種別に内装工事のポイントを解説するので、参考にしてください。

3-1.飲食店の内装工事

店舗のコンセプトや提供したい空間・時間、メニューなどと合致した雰囲気に仕上げることが重要です。

例えばゆったりとした時間を楽しんでもらいたいカフェの場合、他の顧客との距離を広めに取る、間仕切りを設置するなど内装に工夫が必要でしょう。その反対に、回転率が重要となるラーメン屋などではカウンター席を多めに設置し店員が効率的に動ける動線を内装工事によって確保することがポイントです。

3-2.美容室やサロンの内装工事

美容室やサロンなど美を追求する業種の店舗は、清潔感のある空間に仕上げることが重要です。その上でお店のコンセプトに沿った内装を選びましょう。

例えばマンツーマンの接客を売りにする場合、店舗の外から施術中の様子が見えないようにするのはもちろん、店内で他の顧客と遭遇しない設計にすることもポイントです。

3-3.病院やクリニックの内装工事

病院やクリニックの内装工事では、患者さんのプライバシーに配慮して内装を設計しましょう。診察室の会話が待合室に漏れないよう、防音性に優れた間仕切り壁を選ぶなどの工夫が必要です。

また清潔感のある印象に仕上げることが重要な病院やクリニックでは、白色の壁紙が使用されるケースが多くなっています。小児科では子供が喜びそうなデザイン性の高いクロスを取り入れるなど、診療科目や患者に合わせて壁紙の色を変更するのも良いでしょう。

3-4.アパレルの内装工事

アパレルの店舗では販売したい商品の雰囲気にマッチした内装に仕上げることで、ブランドを知らない顧客にもお店の存在をアピールできます。高級ブティックの場合はシックな色で内装を統一するなど、使用するカラーや設置する家具にこだわりましょう。

3-5.個人商店の内装工事

個人商店の場合、通行人が入りやすい雰囲気に仕上げることを意識しましょう。外観からどのような商品を販売しているお店なのかわかれば、入店の敷居を下げられます。特に店舗の入り口から店内を見渡せる設計にすることで、新規顧客を獲得しやすくなるでしょう。

4.株式会社トーガシの内装工事における強み

イベントプロデュースの株式会社トーガシは年間3,000件に及ぶイベント制作の知見を活かして、店舗の設計やデザイン、施工にも対応しています。

特に「店舗に来店した顧客とつながりを持てる空間にしたい」「10年、20年後も見据えた店舗をデザインしたい」このような要望をお持ちの事業者は、弊社までお気軽にお問い合わせください。イベント主催サポートで培った顧客とのコミュニケーションを活性化させる空間作りに注力している弊社が最適な提案をさせていただきます。

その他「プライバシーに配慮した設計にしたい」「店舗に入店する敷居を低くしたい」「高いデザイン性を求めている」など、さまざまなニーズに合わせて対応可能です。

5.店舗の内装工事は実績豊富な企業に問い合わせよう

店舗の内装工事は売上や集客を左右する重要な要素となります。どのように店舗を運営したいのか検討した上で、コンセプトや提供したい価値を明確にしてから施工内容を決定しましょう。

満足いく内装に仕上げるためにも内装施工業者選びは慎重に行うことも忘れてはなりません。複数の事業者に外注するのではなく、デザイン・設計・施工と店舗の内装工事に必要な業務を一括できる業者に依頼するのがおすすめです。

株式会社トーガシでは店舗の内装工事に必要な業務を一括で受け付けているほか、コンセプトや貴社の店舗運営にかける想いを伺った上で最適なデザインや施工内容を提案させていただきます。「まずは見積もりが欲しい」などのお問い合わせも歓迎なので、お気軽に弊社までご連絡ください。

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