新商品発表会を成功させるコツとは?目的や企画、会場選定の仕方を解説
新商品発表会とはその名の通り、新商品を披露するためのイベントでリリース直後に開催されます。新商品の魅力を効果的に訴求することでメリットを伝えたり認知度を向上させたりできるため、販売促進に役立ちます。
この記事では新商品発表会について詳しい開催目的やメリット、開催までの流れなどを紹介します。あわせて新商品発表会が世間に与える印象や成功させるコツについても解説するので、プロモーションの担当者は必見です。
目次
1.新商品発表会とは?
一口に新商品発表会と言っても企業によって開催目的や内容は異なります。どのような趣旨で同イベントを開催する企業が多いのか確認してみましょう。
1-1.新商品発表会の開催目的
どれだけ魅力的な商品であっても認知度が低ければ、売上につながりにくくなります。そこで新商品の販売を開始するタイミングで注力したいのが新商品発表会です。
新商品をお披露目しつつコンセプトやこれまでの商品との違い、メリットなど魅力を訴求することで効果的に販売促進活動ができます。メディアや新商品または新サービスのターゲットをイベントに招待すれば、認知度の向上はもちろん顧客の獲得も見込めるでしょう。
新商品発表会の効果を高めるためには、招待客がSNSで拡散したくなるような仕掛けの設計も重要になります。例えばハッシュタグの設計やSNS公式アカウントの運用など、すぐに新商品の情報が手に入る仕組みを検討しましょう。
1-2.新商品発表会を開催する業界
一般的に新商品発表会を開催する業界は、化粧品業界や自動車業界、食品業界、ゲーム業界、ファッション業界など、一般消費者向けに商品やサービスを展開するメーカーが多くなっています。しかしBtoC向けに商品を販売している業種に限らず、トレンドの変化が激しい素材業界や新商品の発表間隔が狭い製造業界も新商品発表会を開催することがあります。
競合他社が多い業界や市場の影響を受けやすい業界は新商品発表会を開催し、既存商品と新商品の違いや利便性、デザイン性などを訴求するようにしましょう。例えば素材業界の場合、環境に配慮した製品であることを訴求すれば、企業のイメージアップにもつながります。製造業界の場合、新商品の優れた点を訴求することで売上向上につながるでしょう。
1-3.新商品発表会の内容
新商品発表会を開催するにあたり重要なのは、新商品または新サービスの魅力を最大限に引き出せる発表の仕方を検討することです。下記のプログラムの通り進行するほか、自社の商品やサービスの良さが伝わる内容を追加してみましょう。
- 会社紹介
- 新商品や新サービスのお披露目
- ブース展示
- プレゼンテーション
- 体験会
- プロモーション動画の放映
- トークセッション
- 質疑応答
企業によってはターゲットから熱い支持を集める著名人をゲストとして招き、商品やサービスの使い心地や利便性などに関してトークセッションを行うケースもあります。ターゲットの興味・関心を引きやすいイベントの内容は何かという視点で内容を決定するのが最適です。
1-4.新商品発表会が世間に与えるイメージ
新商品発表会は、企業の印象にも少なからず関わります。新商品発表会に成功すれば企業のイメージが上昇するでしょう。しかし万が一失敗に終われば企画力のない企業という印象を与えてしまいます。
例えば食品メーカーの場合、不衛生な環境で新商品を提供しない、食中毒に気をつけるなど細部にまで配慮する必要があります。
マスメディアだけでなく一般消費者が参加する場合もあることを想定した上で、企業のイメージ上昇につながるよう企画は念入りに行いましょう。
2.新商品発表会を開催するメリット
新商品発表会とよく比較される言葉にプレスリリースがありますが、最大の違いは参加者と対話できる点にあります。ターゲットやマスメディアに直接、製品の良さを訴求できることにどのようなメリットがあるのか解説します。
2-1.新商品やサービスのメリットを訴求できる
プレスリリースでは訴求しきれない魅力を直接伝えられる点は、新商品発表会を開催するメリットです。参加者が実際に商品やサービスを展示したり体験したりできるため、五感を刺激できます。
またトークセッションや質疑応答の時間を設けることで、ターゲットと対話し製品への理解を深めてもらえるでしょう。参加者とフランクな雰囲気の中、接点を持てるのも新商品発表会ならではのメリットです。
2-2.認知度の向上が見込める
トレンドを取り入れた製品や期待値が高い製品の新商品発表会の場合、取材に訪れるマスメディアは少なくありません。取材陣が多く参加すればニュースなどで取り上げられる機会も増えるため、認知度の向上が見込めます。
マスメディアの影響は大きいため、自社でプロモーション活動を行うよりも新商品の魅力が伝わりやすくなる可能性もあるでしょう。
3.新商品発表会を開催するまでの流れ
製品の認知度向上だけでなく、企業の印象アップにつながる新商品発表会を開催するためには、準備段階から当日までの流れを事前に理解しておくことが重要です。開催に至るまでの流れを順を追ってお伝えします。
3-1.企画を練る
まずは新商品発表会を開催する目的、ターゲット、日程、会場などの概要を決定しましょう。ターゲットやマスメディアが集まりやすい日程で開催するのはもちろん、遅くとも新商品発売日の1ヶ月前までに開催するのが一般的です。
会場選定に迷ったら参加者がアクセスしやすい場所はどこかという視点で検討しましょう。その際、想定される参加人数よりも多めの人数を収容できる会場を選定するのもポイントです。トレンドの変化などにより急遽、参加人数が多くなった場合にも対応できるようになります。
3-2.当日のプログラム内容や配布物を準備する
開催したい日程の半年ほど前になったら、当日のプログラム内容や配布物の準備を開始します。新商品という特性上、デザインやキャッチコピーなどが変更される可能性も考慮した上でカタログや資料の作成を進めましょう。
大枠の雛形や使用するカラーなどを決定し、デザインやキャッチコピーなどはいつでも編集できるように準備しておくのもポイントです。
3-3.会場装飾や機材を手配する
開催日の2ヶ月ほど前になったら会場装飾や機材の手配を開始します。新商品の世界観を演出する装飾に仕上げるのはもちろん、当日のプログラムを進行するのに必要な機材をリスト化しましょう。
会場装飾においては、コーポレートカラーや新商品のイメージカラーを上手に取り入れることで参加者の視覚を刺激できます。
3-4.プレスリリースを配信する
開催日の2週間ほど前には、マスメディア向けに新商品発表会の開催に関するプレスリリースを配信します。その際、以下の情報を簡潔にまとめてわかりやすい文章に仕上げることを意識するのがポイントです。
- 新商品発表会の名称
- 日程や会場などの概要
- 当日のプログラム内容
- 新商品の特徴
- 新商品の発売予定日
新商品発表会の開催に伴いキャンペーンを開催する場合は、その情報もプレスリリースとして配信しましょう。お得な情報を付け加えることで、ターゲットの興味や関心を引きやすくなります。
3-5.招待状や案内状を送付する
プレスリリースの配信とほぼ同じタイミングでターゲットに招待状や案内状を送付します。参加者限定のノベルティやクーポンの配布を行う企業は、必ずその情報も記載しましょう。
限定品などのプレゼントがあるとわかれば、自社のファンの関心を集めやすくなります。
3-6.リハーサルを行う
開催当日の1週間前を迎えたら当日の動きを確認するリハーサルを行います。その際、全スタッフの動きや当日のプログラム内容がわかる運営マニュアルに沿って進行の流れを確認することが重要です。運営に携わる全スタッフの動きが可視化されれば、流れを把握しやすくなるほか進行の遅延防止につながります。
3-7.新商品発表会を運営する
リハーサルでの反省点をもとに、当日の運営を行います。進行に不安がある場合は新商品発表会の開始3時間前までに集合し、再度流れの確認を行うことも検討してみましょう。
またトラブルが起きた場合の対応方法や予期せぬ自然災害が発生した場合のマニュアルについても再確認しておくことで、万が一の際も落ち着いて対処できるようになります。
4.新商品発表会を成功させるコツ
新商品発表会を成功させるためには、準備段階からコツを熟知しておく必要があります。注意を払うべきポイントを解説するので、参考にしてください。
4-1.アクセスの良い会場を選定する
ターゲットやマスメディアがアクセスの悪さを理由に集まらない状況を避けるためにも、足を運びやすい会場を選定しましょう。しかし文化施設など話題性のある会場の場合は、その限りではありません。
またお昼過ぎまでに開催すると、夕方のニュースで取り上げてもらいやすくなります。編集作業にかかる時間も考慮した上で、新商品発表会の開催概要を決定するのが成功へのコツです。
4-2.配布物を多めに用意する
当日配布する資料やノベルティは実際の参加人数よりも多めに用意しておきましょう。マスメディア向けにプレスキットを準備しておくのも得策です。プレゼンテーション資料や説明資料などをあらかじめまとめて渡すことで、マスメディアに取り上げてもらいやすくなるでしょう。
4-3.要点を押さえたプレゼンテーションを行う
新商品発表会の開催を通して製品のプロモーション活動を促進するためには、わかりやすいプレゼンテーションを行う必要があります。業界や製品に詳しくない参加者も理解できるよう専門用語を省き、要点を絞った発表を行いましょう。
また新商品の魅力をいくつも訴求しすぎると、一番伝えたいメッセージがわかりにくくなる可能性があります。新商品発表会で伝えたいメッセージの要点を絞った上で、プレゼンテーションを行うのが成功に近づくコツです。
4-4.SNSでの配信を検討する
当日会場に足を運びたくても参加できないターゲットがいることを踏まえ、自社のSNSアカウントでライブ配信を行うことを検討しましょう。アーカイブとして残しておけば動画の拡散も期待できます。
5.新商品発表会を成功させるためにはイベント会社への相談がおすすめ
製品だけでなく企業のイメージも左右する新商品発表会は絶対に外せないイベントです。企画や運用だけでなくマスメディア対応も行う必要があるなど、新商品発表会の開催にあたって発生する業務は多岐にわたります。
リソース不足に悩んでいる企業や新商品のプロモーションを成功させたい企業は、イベントプロデュース会社に相談するのがおすすめです。
5-1.イベント会社に相談するメリット
イベントプロデュース会社とは、イベントの開催にあたり企画や告知、当日の運営など一切の業務を代行する企業です。実績豊富なイベントプロデュース会社に相談すればスムーズな運営が期待できるのはもちろん、マスメディア対応まで一括してもらえるでしょう。
空いたリソースを新商品の企画などプロモーション活動に割けるため、業務の効率化にもつながります。
5-2.株式会社トーガシは新商品発表会をトータルでサポート
株式会社トーガシは企画、会場選定、会場設営、告知、機材レンタル、当日の運営、片付けまで貴社の新商品発表会を総合的にサポートさせていただきます。
これまで数多くの社外向けイベントに携わった経験をもとに、企画や会場設営など各段階において最適なソリューションの提案も可能です。
5-3.株式会社トーガシのイベントサポート事例
世界最高級の時計ブランド「パテック フィリップ」様の展示会では、弊社がイベントの主催サポートをさせていただきました。
ブランドの世界観を演出するグラフィックデザインや空間デザインを施したほか、基礎施工まで担当。2,500平方メートルの展示会場に約500点もの珠玉の時計とオブジェが集結するなど、パテック フィリップファンに喜んでいただけるイベントとなりました。
6.新商品発表会を成功させてプロモーション活動を促進しよう
新製品のプロモーション活動を効果的に促進させるためには、新商品発表会の成功が必要不可欠です。同イベントが世間に与える印象を理解した上で、企画を練りましょう。
「これまで新商品発表会を開催したことがない」「新商品の販売準備に忙しくイベントの企画を組み立てる時間がない」このような企業はお気軽に株式会社トーガシまでお問い合わせください。
新商品の概要やイベントの開催目的をお伺いした上で、新商品発表会を成功させる仕掛けを提案させていただきます。共にプロモーション活動を促進させるイベントを作り上げていきましょう。
7.【無料DL】資料:新商品発表会のメリットと成功のコツ
新商品発表会は自社商品を大きく宣伝する機会です。
それなりの費用がかかるからこそポイントをおさえて実施したいですよね。
そこで「新商品発表会のメリットと成功のコツ」を作成いたしました。ぜひご利用ください。
※送信完了後、記入いただいたメールアドレスに資料を送付いたします。
人気記事ランキング
- 1
【例文付き】イベント司会進行のテンプレート|台本作成のコツとは?
企画運営情報共有2023.12.15
- 2
【例文あり!】展示会のお礼メールを効果的に活用するポイントとは?
企画配布物集客2024.08.19
- 3
【例文あり】講演会・研修会で役立つ司会進行と台本作成のコツ
運営準備2024.06.20
- 4
カンファレンスとは?ミーティングとの違いや開催のポイントを解説
企画スケジュール管理運営集客2024.10.03
- 5
イベント運営マニュアルを徹底解説!主催イベント成功の最重要ポイント
配布物スケジュール管理運営情報共有2024.08.23
- 6
展示会とは?出展3つのメリットと主催時5つの重要ポイント徹底解説!
企画配布物スケジュール管理運営集客準備2023.10.04
- 7
展示会の服装で正解は?出展者・来場者の違いと令和のトレンドを解説
スケジュール管理運営集客準備2024.02.27
- 8
周年イベントの面白い企画20選!事例や成功ポイントも解説
企画運営2024.05.16
- 9
展示会ブースデザインの面白い仕掛けと考え方とは?集客成功の秘訣を伝授!
デザイン企画準備2024.07.04
- 10
イベントアンケートの例文集|回答率がアップする設問の仕方を解説
運営集客準備2023.12.15
カテゴリ一覧
- 内装・商環境 (6)
- 展示会 (38)
- 商談会/プライベートショー (28)
- 企業イベント (29)
- 就職・進学セミナー (5)
- イベントプロモーション (30)
- カンファレンス/学会 (11)
- レンタル (4)
- オンラインイベント (10)