地域イベントの面白い企画10選!地方創生を成功させるポイントを解説
2014年5月、政府が東京一極集中に歯止めをかける「地方元気戦略」を押し出したことから地方創生という言葉が関心を集めるようになりました。 東京への人材流出が続くと2040年までに523の自治体が消滅する可能性があると言われるなど、東京への一極集中が社会問題となっています。
そこで重要になるのが、土地の魅力をアピールするために開催される自治体イベントです。 この記事では地域イベントの事例や成功させるポイントを紹介するので、参考にしてください。
目次
1.地域イベントの面白い企画事例
自治体イベントを成功させるためにも、面白い企画事例を参考にしましょう。 ここでは、イベントを通じて自治体の認知度が上昇した事例を紹介します。
1-1.【北海道下川町】しもかわアイスキャンドルミュージアム
北海道下川町は毎年冬になると、各家庭の前にアイスキャンドルが並び始める地域です。 そんな伝統を活かして「しもかわアイスキャンドルミュージアム」を開催。
フォトコンテストを開催するなど、SNSでも拡散される仕組みを作りました。 その結果、過疎地域自立活性化優良事例表彰総務大臣賞を受賞するなど、面白い自治体イベントの企画事例として認識されています。
1-2.【埼玉県行田市】 田んぼアート
のどかな田園風景が風物詩の埼玉県行田市は、総勢813名のボランティアと田んぼアートを作成。 2015年には世界一の田んぼアートとしてギネス世界記録に認定されました。
1ヶ月で来場者が4万人を超えるなど、街の知名度向上にも成功しています。 田んぼアートを見渡せる展望台へのエレベーターの待ち時間が3時間超えになるなど、その盛況ぶりは他に類を見ません。 待ち時間に市内観光する来場者が増えたため、街おこしにもつながっています。
1-3.【長野県阿智村】 天空の楽園 日本一の星空ツアー
長野県阿智村は環境省より星が最も輝いて見える場所に選ばれるなど、星空の美しさに定評がある土地です。 そんな観光資源を活かし、「天空の楽園 日本一の星空ツアー」を開催。 星空に関連する事業で年間16万人以上が来場するなど、村の人口に対して約25倍の観光客が訪れるまでになりました。
多くの観光客が地元の昼神温泉に宿泊することから、自治体イベントの開催を通じて地方創生に成功しています。
1-4.【埼玉県行田市】「田んぼアート」in行田
埼玉県行田市で毎年開催される、田んぼをキャンバスに使ったアートイベントです。色と種類が異なる稲を植えることで、大規模な絵やデザインを田んぼに描き出します。行田市の観光スポットとして非常に人気があり、地元の文化や農業を促進する目的も兼ねています。
このイベントは、約2.8ヘクタールの広大な田んぼで展開され、平成27年には「世界最大の田んぼアート」としてギネス世界記録に認定されました。
1-5.【 佐賀県】佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
佐賀インターナショナルバルーンフェスタは、佐賀県佐賀市で毎年開催される熱気球の競技イベントです。このイベントでは、世界中から集まった熱気球が美しい飛行を披露し、パイロットの技術を競います。メイン会場は佐賀市の嘉瀬川河川敷で、朝夕の2回に分けて競技が行われます。
また、バルーン競技以外にも多様なイベントが開催され、ホンダトライアルバイクショー、イベントステージ、うまかもん市場などが楽しめます 。
1-6.【神奈川県茅ヶ崎市】Takasuna Greenery Coffee Festival
茅ヶ崎市で開催されるコーヒーフェスティバルです。このイベントは、コーヒーと本をテーマにしたまち歩き型のフェスティバルで、「本とコーヒーを片手に、まちの日常にふれる」をコンセプトにしています。高砂緑地内や高砂通り沿い、南本通り商店街など、茅ヶ崎の特徴ある松林に囲まれた環境で、地域の日常に触れることができるイベントです。
1-7.【青森県北津軽郡鶴田町】外国青年による津軽弁大会
1977年からアメリカ合衆国オレゴン州フッドリバー市との姉妹都市関係を背景にした国際交流イベントの一環です。
この大会では、青森に滞在する外国青年が津軽弁を使って、地元の文化や経験を披露します。地元住民とのつながりや国際交流を深める目的で、毎年1回開催されています。
1-8.【東京都練馬区】照姫まつり
照姫まつりは、練馬区で開催されている2大まつりの一つで、室町時代の石神井城主である豊島泰経とその娘である照姫にまつわる伝説を題材にしたお祭りです。石神井城にまつわる史実に親しみ、ふるさとの意識の高揚と地域の活性化を図ることを目的として昭和63年に第1回が開催され、例年4月の第四週目の日曜日に行われています。
1-9.【岐阜県可児市】チャンバラ合戦
岐阜県可児市では、「戦国城跡巡り事業-可児市の乱-」という地域活性化プロジェクトがあり、その一環として「チャンバラ合戦-戦 IKUSA-」が開催されています。このイベントは、地域住民、行政、NPO、企業が協力して実施され、老若男女問わず誰でも楽しめる活動です。スポンジ製の刀を使用するため、安全に楽しむことができ、可児市の歴史や文化に触れる機会を提供しています。
1-10.【岐阜県高山市】SATOYAMA RUN in 飛騨高山
美しい里山「satoyama」を走り、地元の人々との交流を楽しむランニングイベントです。このイベントでは、自然と調和して生活してきた地域の風景を走りながら体験し、日本の温かみのある伝統を感じることができます。
2.自治体イベントを開催して地方創生を目指すメリット
自治体イベントを開催し、地方創生を目指すメリットとは何でしょうか。 ここでは、2つのメリットをお伝えします。
2-1.自治体の魅力をアピールできる
自治体イベントを開催すれば、その土地ならではの魅力をアピールできます。 リモートワークが浸透したことから、地方移住を検討している単身世帯やファミリー世帯は少なくありません。 誘致したい層に向けて自治体の魅力を発信することで、移住するメリットを伝えられるでしょう。
魅力を発信する活動を続ければ街おこしにもなるため、観光客の誘致にもつながります。
2-2.自治体のファンを増やせる
自治体の魅力をアピールし続けることで、ファンの増加が期待できます。 発信に力を入れている自治体が注目されやすい傾向にあるため、発信力をつけることでファンの獲得につながるでしょう。
その結果、魅力のある街として認識され移住者や観光客が増加する可能性があります。 さらにふるさと納税の納税額も増加するなど、自治体の財源が潤うきっかけにもなるでしょう。
3.自治体イベントの企画を通して地方創生を目指すためのポイント
イベントの企画を通じて、地方創生に成功している自治体にはとある共通点があります。 ここでは、関心を集めやすい企画のポイントを紹介するので確認してみましょう。
3-1.地域の資源を有効活用する
自治体イベントはその土地ならではの資源を活かすことで、オリジナリティのある企画になります。 イベントと耳にすると、リソースをかけて開発しなくてはならないというイメージを持つ担当者は多いでしょう。 しかし、ここでのポイントはあくまでも地域の資源を有効活用することです。
地域に伝わる伝統行事や、伝統工芸品、自然など探してみればさまざまな資源があるという事実に気がつくのではないでしょうか。 既にある資源を有効活用することは、地域住民の理解を得る手助けにもなります。
3-2.他の自治体イベントの成功事例を無理やり当てはめない
自治体によっても観光客を誘致したいのか、移住者を増やしたいのかなど目指す到達点は異なります。 他の自治体イベントの成功事例を無理やり当てはめたからといって、地方創生につながるわけではない点に注意しましょう。
とはいえ、成功事例を細かく分析し真似できる点を取り入れる視点は重要です。 リソースやコストなど総合的に他の自治体イベントを調査した上で、成功の要因を検討してみましょう。
3-3.持続させやすいプランを練る
地方創生を成功させるポイントは、中長期的な計画を立てることです。 リソースなどを含め、持続させやすいプランを練る必要があると言えるでしょう。 企画を立案した当初の目標を見失わないためにも、ターゲット層や最終的なゴールの設定をしっかり行うのがポイントです。 また、観光客や移住者が増加した場合どのように持続させていくのか検討するのも忘れないようにしましょう。
3-4.地域住民や企業の理解を得る
地方創生を目指す上で、地域住民や企業の理解を得ることは欠かせません。 自治体が一方的にイベントを企画し地方創生を目指しても、関係者の理解を得られなければ持続的な成功は望めないでしょう。
人材マッチングを通じて地域住民や企業と自治体に興味がある人々をつなげば、双方にメリットがある関係性を構築できます。 上記はあくまでも一例ですが、自治体が人々をつなぐ役割を果たすことで、地方創生に対する理解を得やすくなるでしょう。
4.地域イベントの企画はイベント会社への依頼がおすすめ
企画内容に迷ったら、催し物を成功に導くプロフェッショナルであるイベントプロデュース会社の利用がおすすめです。
イベントプロデュース会社は、自治体イベントに限らずさまざまな催し物の開催に携わっているいため、企画段階からマーケティング、数値の判定などイベント開催におけるノウハウが豊富です。昨今ではオンラインのみで実施できるイベントなども実施してされており、その場合プロの協力を得るのが無難です。
また、マーケティングに関わる部分も一任できます。 自治体イベントのターゲット層に合わせた集客方法を提案してもらえるため、独自に集客するよりもより多くの人にアピールできるでしょう。 さらに、運営まで一括で任せられるので自治体にリソースがなくてもイベントを成功させやすくなります。
5.トーガシのイベントプロデュース実績
イベントプロデュース会社のトーガシは国内旅行の魅力を発信する「日本観光ショーケース」に実行委員として参画しています。 2025年に開催される大阪・関西万博につながる観光イベントとして、2回目の開催が決定しました。 イベントでは観光客を誘致し地域経済を活性化させるためポイントや、アフターコロナの誘客など、今必要とされる情報を発信しています。 トーガシはイベントのターゲット層を絞り、興味を持ってもらうための仕掛け作りも可能です。
なお外国人留学生エキスポなど、人や企業をつなぐイベントのプロデュースも得意としています。 イベントでは生活、仕事・進学、文化・観光体験という3つの観点から外国人留学生の抱える課題解決のお手伝いや交流を促進。 その結果3回目の開催が決定するなど、好評いただいております。
6.自治体イベントを成功させて地方創生を目指そう
自治体イベントを成功させるためには、効果的にその土地の魅力を発信し続ける必要があります。 その土地の魅力を伝える上で、最適なターゲット選定や集客、イベント運営のノウハウが必須です。 イベントプロデュース経験が豊富な会社を利用することで、内部からは気がつかないその土地の魅力を発掘し、効果的にアピールできるでしょう。
トーガシはあらゆるイベントのプロデュース経験が豊富です。 自治体イベントを通して地方創生を成功させたい場合は、ぜひ当社にお声がけください。 まずはご相談だけでもお待ちしております。
7.「シティプロモーションでインバウンド増加!地方創生の方法を解説」ダウンロード
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